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パニック障害と深層筋鍼法

なぜ深層筋鍼法でパニック障害が治っていくのか?
首や胸がこってくると脳への血流が不全になり交感神経が緊張します。
交感神経の過緊張がピークに達してしまうと、動悸、過呼吸などのパニック発作が起こります。
例えば怒りが頂点に達したとき、怒りで緊張が最大になると頭に血がのぼって顔が赤くなり血圧も上がって手足が震え心臓もドキドキします。
これが怒りによって交感神経の過緊張がピークに達する一つの例です。
パニック発作の場合は首と胸が硬直しています。
特に後頭下筋群(首の一番深い筋肉)のコリが自律神経の中枢である脳幹にある視床下部を圧迫して交感神経が過緊張になります。
そして副腎ホルモンを介して心臓がドキドキしてくると不安感、恐怖感が起こりやすくなります。
これがコリからみた脳への血流不全と交感神経の過緊張から起こるパニック発作の成り立ちです。
つまり首の深層筋のコリが火災報知器のボタン(脳の視床下部)を半分押している状態になっているのでちょっとした刺激でベル(パニック発作)が鳴り脳の指令によりドキドキとか呼吸できないとかそういう症状が起こるわけです。
ですから施術はまず患者様に最初のパニック発作を起こした原因(人間関係などの精神的ストレス、睡眠不足などの身体的ストレス)に気づいていただき精神や性格がおかしいからパニック障害になっているわけではないことを理解していただいたうえで、脳の誤作動の原因である深いところにあるコリに直接届く最も適した長さ、太さの鍼を用いて首、背中、胸、食いしばりのコリをとって交感神経の過緊張を開放し脳への血流を良くし、同時に患者様ご自身でできるセルフケアをお伝えし行ってもらうことでさらに全身の血流を良くして予期不安がなくなりパニックのことを忘れられるようなお体に戻るよう共に治療してまいります。
参考文献
角谷敏宜「パニック障害は鍼でなおせる」(三和書籍2023年)
